【街の文化人を訪ねて】 第3回 民謡歌手 秋野恵子さん

「この道60年 ~丸山の狸ばなし10年~」

 過去「ふうしゃ」にて取材をおこなった秋野恵子さんへ現在の様子を伺いに取材させていただきました。

金杉小学校公演会
2月1日に行われた金杉小学校での公演会にて

〇現在の活動

 現在はご自宅の稽古場(毎週水曜日)、多世代交流学習館(第1、第3金曜日)、こしがや能楽堂(第2、第4木曜日)で民謡や端唄を教えられています。

 また、最近では2月1日(月)に金杉小学校にて、公演を行いました。この公演は毎年、3年生を対象に行われています。

<公演を聴いた児童からの感想>
・秋野恵子先生の声にすごく感げきしました。
・私は「丸山のたぬきばなし」をきいてとてもすきになりました。色々な音が重なっていてとてもすてきでした。

  

〇今後の活動

 3月30日(火)午前11時20分から、NHKFM放送「邦楽のひととき」に出演し、端唄が全国放送されます。

 また、秋野先生が民謡の道へ入ってから60周年となる来年(令和4年)には、秋頃に多世代交流学習館で記念の公演を行う予定です。

  

〇取材をおこなって

 秋野先生は10代の頃から民謡歌手の早坂光枝さんの弟子として修業し、日本全国の公演やテレビ出演時に一緒に演奏したりお囃子を担当したりしながら勉強を続けてプロになられたそうです。
 
 そして近年には民謡だけでなく端唄の世界でも活躍され、毎年NHKの邦楽番組に招かれ出演されています。

 また、依頼があれば老人ホーム等にも赴いて活動をされています。
 
 取材の中で、秋野先生は、歌舞伎座などを多くの舞台を観られた経験や、日本舞踊から良い姿勢の取り方を学んだこと、そのような経験もみんな唄につながっていると仰っておりました。「色々な方の力があったから今の自分がある。」と周りへの感謝を述べられていたのが印象的でした。

 秋野先生のそのような姿勢があったからこそ素晴らしいご活躍をされてきたのだと感じました。

 貴重な時間をいただきました事にお礼を申し上げ、秋野恵子さんのご健勝と今後のご活躍を祈念します。

【インタビューと記事 文化協会役員 上野記】

〇過去の「ふうしゃ」掲載記事

平成26年3月1日発行 ふうしゃ第24号 心・技・体より

秋野さんが民謡や舞踊の道に進まれた動機は何でしょうか。

もともと唄や踊りが大好きだったお婆ちゃんの感化を受け、お婆ちゃんの勧めと自分自身が小さい時から好きだった事で、十一才で石井照珠師と柴田隆章師に弟子入りし民謡を習い始めました。

後に早坂光枝師に入門し、三味線、唄の指導、薫陶を受け昭和五十年に「シャンシャン馬道中唄」でキングレコードからデビューし、キング専属歌手となりました。