【町の文化人を訪ねて】第9回 日本料理・割烹 石塚家

 

過去「ふうしゃ」にて取材をおこなった石塚家さんへ現在の様子を伺いに取材させていただきました。(取材日 令和3年10月19日)

【石塚家について】

日本料理・割烹「石塚家」創業は明治30年頃。現在は創業から120~130年程。
和風レストラン「以志津香」を併営している。

  

〇新型コロナウイルスの影響について

大打撃でしたが、お客さんのことを考え石塚家はお店を閉めずにお店を続けていました。

また、コロナでお客さんに応援されてることをつくづく感じました。

役場が飲食店の応援クーポンを作ってくれたり、石塚家がつぶれないように宴会で食べに行こう等、応援していただき、今までもお客さんは大事だと思っていたがコロナ禍になり、それが身に染みて感じました。

 

〇これから先の展望について 

【ご主人】

懐石料理を大事にしていきたいです。懐石は日本料理の根幹であり、料理人が工夫して一生懸命表現する基本的なものです。

自分の創意工夫を入れられるから自分は懐石が作っていて楽しいと感じます。

うなぎを大事にしながらも懐石料理を大事にしていきたいです。

 

【女将さん】

宴会場として、手作りの美味しい料理をいつでも提供できる料理屋として、ずっと続けていきたいと考えています。

石塚家がなくなると困ってしまうというお声もいただき、ありがたくうれしい限りです。

皆が集まって会合して、楽しく食べていただける、そういう場所でありたいと思っています。そのためにも、このままの体制をずっと残していけたらと願っています。

 

貴重な時間をいただきました事にお礼を申し上げ、石塚家さんのご健勝と今後のご活躍を祈念します。

 

<インタビューと記事 文化協会役員 青木記>

 

 

〇過去の「ふうしゃ」掲載記事

平成8年11月10日発行 ふうしゃ第1号 文化の発振地より

この度、松伏町文化協会では町民へのPRの一環と致しまして、本年から広報誌を作ることになりました。

その中のコーナーに、「松伏町の文化の発振地」という特集を組んで、町内のお店の紹介をさせて頂きます。第1回目は川魚料理の石塚家さんです。

【創業はいつですか】

明治三十年くらいです。

初代の人は酒屋をしておりましたが、前を流れる古利根川は、なまずや鯉、うなぎが沢山捕れまして、それを天ぷらに揚げたり、あらいを作って出しましたら、けっこう売れまして、酒と一緒に売ったのが始まりです。

それから座敷が欲しいと言う事になり八畳三間の宴会場を作りました。今は私の長男で四代目になりますが、息子と相談しながら店を新築し現在にいたっております。

【利用客はどの様な人ですか】

ゴルフが盛んになってから、野田のゴルフ場に来たお客が良く来てくれました。

その中にけっこう有名な方も見えてくれましたね。キッコーマンの方も大勢きてくれました。地元の方は昔から結婚式に盛んに利用して頂いております。

今の様に友人や知人が多数出席する結婚式でなく、親戚や身内が参加するだけでしたので八畳三間でみんな入りましたよ。

現在では結婚式もそうですが、七五三のお祝いや、ご法事にも利用いただいております。又、レストランをご利用してくださるお客さんも多く、ありがたく思っています。