【街の文化人を訪ねて】第10回 音楽家 河本浩子さん

過去、ふうしゃにて取材をおこなった河本浩子さんに現在の様子を伺いました。

(取材日:令和3年12月9日(木))

〇略歴

1934年 岡山県出身

1952年 岡山大学にて音楽と英語を学ぶ
     大学進学に当たり、専攻を迷っていたが自己流で弾いていた
     ピアノが好きで教育学部の作曲科に入学した。

1956年 岡山県内で教諭となる

1959年 結婚

1965年 埼玉県春日部市の中学校において音楽と英語を担当
     大学卒業後に音楽の教師となり、夫の埼玉異動に伴い、
     一緒に旧庄和町の中学校赴任を経て、松伏町立松伏中学校の
     音楽教師となった。

    校長の推薦により、文部省の研修旅行としてヨーロッパへ派遣

1980年 松伏中学校の教諭

1986年 松伏第二中学校の校歌を作曲
     校歌制定で曲付けを担当。作曲家の山田耕作先生を思い出し、
     旋律線を大事にし、歌詞を何度も読み返し、言葉のリズムと
     アクセントを重点に作曲した。
     今でも生徒たちから歌いやすい校歌だと評価されている。

1988年 松伏町初の合唱団「フローラ松伏」を結成
     1988年開催のさいたま博覧会(熊谷市)において、
     県内94市町村歌の中で松伏の歌を披露することとなり、
     松伏町最初の合唱団フローラ松伏を19名で急遽結成。
     さいたま博覧会では、コンクール形式で町の歌ともう1曲披露した。
     急遽編成した素人的な合唱団であったが、ソコソコの成績を
     得ることが出来た。
     博覧会終了後も合唱団フローラは存続し、指揮と指導を続けた。

1989年 エローラ竣工の記念式典において、ピアノで「君が代」を演奏
     ベーゼンドルファーの最初の奏者となる。

     松伏第二中学校への赴任、博覧会への参加、田園ホール・エローラの
     竣工が重なり、松伏町で音楽との関わりが強くなった。
 

1992年 退職

   

〇現在の活動

・お琴愛好会

・松伏町のボランティア
  統合失調症の方達の社会復帰支援

・歌声サロン
  福祉施設での歌声サロン
  一般の方50人前後のサロン

・お茶サークル

・喫茶ボランティア

・松伏町文化協会役員

・松伏町民文化祭の総合司会等

第44回町民文化祭にて

 〇今後の活動について

 自分で歌いたい歌を心で歌う、これが楽しみです。また、ボランティアで統合失調症の方の支援、趣味のヘルシークッキングやお琴サークルを続けていきたいです。

 

〇インタビュー後記

いつも笑顔を絶やさず明るい河本先生。

これからもお身体を大切にコーラスやお琴演奏でご活躍ください。

【インタビューと記事 文化協会役員 伊藤多佳子記】